ハーモニカのこだわり
戦後間もない昭和22年、昭和楽器製造は初代、酢山陸平がハーモニカ職人二人と工場を立ち上げ、楽器業界に入っていきました。
平和産業として工場を始め、材料不足に悩みながら、作れば売れるという時代が続いていきました。
ハーモニカの巨匠、宮田東峰先生の指導の下に発売した、"スペシャルミヤタ"は日本国内で、人々に評判を得、楽器店も買い求める人々で大繁盛しました。
百貨店のショーウィンドーもスペシャルミヤタ一色になった時代です。
後に、音楽教育にて文部省の依頼により、全ての小学校でハーモニカが使われ、黄金時代は続いていきました。
しかし、小学校で使われた教育用のハーモニカに代わって、鍵盤ハーモニカが業界進出することにより、ハーモニカは衰退の道をたどっていく事になりました。
このままでは駄目だと、2代目の酢山義則が同業会社の協力を得て、先代の意志を継ぎ、当時作っていた宮田東峰先生監修の"スペシャルミヤタ"を"Showa21スペシャル"、 小学校で使用していた教育用のハーモニカを"からふるハーモニカ"、創立当時から作っていたミニハーモニカも楽器店ではなく、浜松の観光土産としてホテルのショップなどで少しずつ置いて頂くようになりました。
2004年(平成16年)の浜名湖花博では大人気となり、たくさんの種類のハーモニカを作るようになっていきました。
家族5人のこじんまりとしたハーモニカ工房ですが、ハーモニカが浜松のお土産としてたくさんの人に手にとって頂けるように努力しております。
"ハーモニカ"はおもちゃではなく、立派な楽器です
楽器ですので音は正確でなければなりません。
当社では1本につき、2回~3回吹いて音が違っていないか、雑音が混ざっていないか、調べています。
その後、丁寧に消毒をしています。
流れ作業とは違い、全て手作業で行っていますので、1日の生産本数は少ないですが、手に取った方が喜んで頂ける顔を思い浮かべながら、丁寧に作っています。
これも工房だから出来る事だと思いますので、是非一度お試し下さい。